2010/08
/19 【一新塾ニュース】第423号:
塾生活動レポート
『現場で見えた自分〜やりがい×リサイクル プロジェクト』

☆〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓☆
          一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!〜
          【 第423号 】 発行日:2010年8月19日
☆〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓☆

■ 塾生活動レポート
     『現場で見えた自分〜やりがい×リサイクル プロジェクト』
               一新塾第25期「名古屋」地域科 孝森知史

■【参加者募集】「第27期説明会」2010年11月7日(日)開講
   (参加予約)→ http://www.isshinjuku.com/03bosu/b2_sietumei.html
    -----------------------------------------------------
    地域科テーマ:『“根っこ力”で社会変革!
             〜ミッション基軸で地域プロデューサーを目指せ!』

     ●大 阪 :8月28日(土)13:30〜16:00
     ●名古屋 :8月29日(日)13:30〜16:00
    ----------------------------------------------------
    東京本科テーマ:『“根っこ力”で社会変革!
              〜ミッション基軸でネクストリーダーを目指せ!』

     ●東 京:9月 1日(水)19:30〜21:40 【定員になりました】
           9月 4日(土)15:00〜17:30 【定員になりました】
           9月 8日(水)19:30〜21:40
           9月11日(土)15:00〜17:30
           9月15日(水)19:30〜21:40
    ---------------------------------------------------
     ●沖 縄: 9月 3日(金)19:00〜20:30

=======================================================

メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。
今回は「名古屋」地域科の現役生、孝森知史さんのメッセージをお届けします。

地域科では、毎月、「現場視察会」と「地域科講座」を実施しています。
「現場視察会」では、同志とともに自ら取り組むプロジェクトの現場に足を
運びます。そして現場で得た気づきや課題、砕かれた体験を今度は「地域科
講座」に持ち帰ります。一回平均5〜6時間の講座を通じて、ミッション基軸
の地域プロデューサーになる力を鍛錬します。

孝森さんは、プロジェクトのテーマが絞られてくる度に、積極的に現場視察会
で、名古屋地域科の同志と現場体験を共有し、相互に知恵を出し合っています。
毎月、地域科講座で出会う度に、ますます自信に満ち溢れた顔つきになっている
孝森さんからメッセージをいただきました。
自らの志を果たす道が浮き彫りになっていく様子がとても胸に響く文章です。
ぜひ、じっくりお読みください。

■■■■■□────────────────────────
■■■■ 塾生活動レポート
■■■
■■            『現場で見えた自分 』
■■        〜やりがい×リサイクル プロジェクト〜
■■■
■■■■                 一新塾第25期「名古屋」地域科
■■■■■□                          孝森知史

●今までの自分

  私はサラリーマンとして5年間、機械メーカで設計の仕事をしていました。
小さいころから日進月歩を繰り返す日本の最先端のものづくりに直に触れ、
その憧れからエンジニアになることがいつしか目標になり、念願の設計者
として仕事に就くことができました。日々忙しく仕事をしていく中で、目標
としていた職業につけた達成感はありました。しかし、どこか仕事に対する
満足感はなく、自分の成長を実感できない日々を過ごしていました。

 そんな中、リーダーとして一つの開発を任される立場になりました。自分
を成長させることができるチャンスだと張り切って取り組みました。しかし、
自分の方針を出そうとすればするほど上司の方向性とずれが大きくなり、
いつしか、自分の主張を奥に引っ込めて、周りの意見のままに開発を進めて
いくようになりました。そして、その開発の承認会議の後、自分の中に溜まっ
ていたストレスが溢れ、うつ状態になり、仕事ができない状況になりました。
その結果、退職の道を選ぶことになりました。

●入塾のきっかけ

 上のような状況は僕だけじゃなく同僚も一緒でした。仕事への満足感が得ら
れず、私の次の年に入ってきた後輩はその年に1人、2人と辞め、私の同期も
3人辞めていきました。若者が元気に仕事をすることができず去っていってし
まう。何かがおかしい。退職してからは、社会構造に問題があるのではないか
と、大学院進学を目指して、勉強をする日々を送っていました。そんな中、
雑誌を読んでいたら、その中に一新塾の記事を見つけました。一市民が社会変革
のきっかけを作り、主体的に働いているさまを見て、ここなら何か社会に訴え
かけることができるのではないかと、その門をたたきました。

●現場で見えた自分

 入塾後、まずは現場に飛び込むことが大事だと言われ、前の職場の同期に
話をしに行きました。今の職場の状況を変えなければいけない、そのために
行動を起こそうよと、私の想いをぶつけました。しかし、同期から共感の言葉
は得られませんでした。何が足りなかったのか、悩み続け、自分自身を振り返
りました。かつて職場を変えるように努力しただろうか、そのために何か行動
に移しただろうか、周りの人を動かすだけの情熱を持って仕事に取り組んでい
ただろうか。答えは、ノーでした。周りに合わせて仕事をするばかりで、愚痴
ばかりで行動せず、ただただ目の前の仕事をこなしているだけでした。何も、
変わろうとしない自分がそこにいました。周りを変える前に、まずは自分が
変わらなければいけない。そのことに気付かされました。

●思わぬところにあった自分が変わるきっかけ

 一体、私は何がしたいのだろう。その答えが見つからないまま、図書館通い
の毎日を過ごしていました。そんな中、実家の仕事を少しずつ手伝うように
なりました。私の実家では、電線の解体リサイクル業を営んでいます。廃棄
処分となった電線から銅や再利用可能な資源を分解分別する仕事をしています。
家族経営の零細企業です。そこはいわゆる3K職種で、正直、かっこ悪いと
小さいころから倦厭していました。しかし、社長である父の背中を見て仕事を
していくうちに、そこから多くのことを学ぶことができると感じるようになり
ました。父の経営者としてのノウハウ、工場の効率化を進めた技術者としての
腕、決断に責任を持つリーダーとしての逞しさ。「父ってすごいじゃないか!」
そこには自分を変えることができる現場がありました。

●身近にあった自分の現場

 会社を辞めて1年、入塾して半年、私は決断をしました。実家の会社を継ごう。
ここで、私自身を変え、そして、自分も含め若者が仕事への満足感と成長を
実感できる職場を作り、社会に発信していこう。父が培ってきたノウハウを
私の代で廃れさせるわけにはいきません。この会社を、私が社会変革を起こす
ための現場に定め、ここを起点に行動を起こしていきます。

●今後の自分

 資源リサイクルの事業は、これからの世の中になくてはならない産業です。
社会的な環境意識の高まりから、有限な資源を有効に活用しようという意識は、
今後より一層強くなっています。しかし、現状は行政主導のもと、操業して
いる会社が数多くあり、産業として未発達な分野です。それは、まだ成長の
余地があり、チャンスがあるということです。これは、若者と同じです。若者
をこの分野に巻き込み、資源リサイクル事業と若者が一緒に成長していくこと
ができれば、仕事に満足感が得られない若者がチャレンジの場を得られ、やり
がいのある仕事をすることができる職場を実現できるのではないかと考えて
います。そのためのチャレンジを進めていきます。

 


一新塾ニュース「今のニッポンを変えろ!」メールマガジンのページに戻る