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        一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
         【第333号】 発行日:2008年5月10日
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目次
■ 塾生活動レポート

  『保育園起業の現場視察〜「いなべひまわり保育園」』 

                   一新塾第20期  佐飛 宏尚 氏

■【参加者募集!】 2008年5月25日開講、講座&第22期説明会
 
  ・東京会場  5月11日(日)15:00〜/5月14日(水)19:30〜

■【参加者募集!】 公開講座

 ・『地域主権型道州制〜日本の新しい「国のかたち」』
     講師:江口克彦氏(PHP研究所社長・道州制ビジョン懇談会 座長)
  日時:2008年5月15日(木)19:30〜21:30

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  メルマガ読者の皆さま、こんにちは。一新塾の森嶋です。

2008年4月、近藤直樹さん(19期 東京本科)が、地元の三重県いなべ市で
保育園を起業しました。

近藤さんは、俳優、2回の起業、バーテン、添乗員、営業など多彩な職業を経て
私立高校の教員4年目の2006年、一新塾に入塾。
一新塾での近藤さんは、ご自身の幅広い職業経験と高校教員の経験から、
乳幼児期の子どもを持つ親御さんを対象とした「親教育」プロジェクトを立ち上げ、
活動していました。

4月26日には、この設立されたばかりの「いなべひまわり保育園」を
名古屋地域科メンバーの佐飛さん、榊原さん、中村さんの3名が視察、
その企画をされた20期 佐飛宏尚さんにレポートしていただきました。

(ちなみに佐飛さんは、スポーツを通じて、親子のコミュニケーションを深める場を
つくりたいと「親子スポローカルプロジェクト」を立ち上げました。
5月24日には、20期榊原さんの協力のもと、愛知県安城市で親子ペタンク教室を
開催します。)

それでは、「いなべひまわり保育園」現場視察レポート、お楽しみください。

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■■■■    塾生活動レポート
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■■    『 保育園起業の現場視察 〜「いなべひまわり保育園」』
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                        一新塾第20期 佐飛 宏尚

  滋賀県と隣接する三重県最北端の自治体、いなべ市で今年4月新しい保育園
が生まれました。その名も「いなべひまわり保育園」。

この保育園は一新塾19期本科「親教育」(子供の発達段階に合わせた
接し方を親に教えること)チームのリーダー・近藤直樹さんが園長を務める
保育園なのです。

●決意

 近藤さんは昨年の3月まで商業高校の教員を務めていました。4年間生活指導
の担当として問題のある生徒、その子たちの親と接してしました。家庭に問題が
あっても、全てを学校のせいにして自分が変わろうとしない親。学校指導要領や
授業以外の事務作業に縛られ生徒と向き合うなど思い通りに行動できない教員。

教育が本当に子供たちのためにあるのかと疑問を抱き続けていました。

ちょうどその頃、いなべ市長から隣りの桑名市で保育園を運営している近藤さん
のお父様のところに「いなべ市で0歳から入園できる保育園をつくってもらえないか」
という話がもちかけられたそうです。お父様からその話を聞いた近藤さんは保育園
を立ち上げることを決意しました。

●3つの特徴

 いなべひまわり保育園は社会福祉法人「いなべ福祉会」による運営で昨年12月
に法人の申請をし、今年3月に認可。今年4月に開園しました。園児さんの定員は
30名で現在11名入園(保育士さんはシフト制で9名)。保育園を立ち上げるに当たっ
て特に大変だったのが社会福祉法人の認可と開園資金を集めることだったそうです。

 今回、私がこの視察を実施した理由として近藤さんが行ってきた19期のプロジェ
クト活動「親教育」の中で、現代社会の問題として親子関係を挙げ、活動のビジョン
「人が持つ本来の力を目一杯発揮しながら成長する社会」に大変共感したからです。

 いなべひまわり保育園の特徴は3つ。

  (1)法務局の跡地に建設され、建物を壊さず、内装だけ施しそのまま再利用
     していること。
  (2)「自然・本物・手作り」を売りにしていること。
     本棚やベッド、柵など木材を利用した手作り品です。
     園児さんたちに本物に触れてほしいという近藤さんの思いが伝わってきます。

  (3)共感・欲求を重んじる保育方法。

     園児さんと向き合って接し 「これはやってはいけない」と管理するのではなく、
     欲求に応えてあげることが子供の生きる力を育て、愛着から生まれる信頼関係
     ができるとのことです。

 近藤さんは保育園が開園して間もなく、経営者として始めての体験ばかりで
毎日が大変のようです。一新塾で活動していた親教育の実践はこれからのようですが、
いずれは園児さんの特性をデーターとして蓄積しその子に合った接し方を親に提供して
いきたいとのことです。

●視察を通じて

 視察を通じて学んだことは現代の管理教育の弊害もあり、子供の気持ちを理解
できていない親、大人が多いこと。また、親子のコミュニケーションといった場合、
これまで「会話」しか思い浮かびませんでした。しかし、言葉を話さなくても、
大人が子供の共感や欲求に応えてあげることで子供が心を開き信頼関係が生まれる
ということがわかりました。

私自身独身で子供がいないため、保育の現場について無知でしたが、今回の視察で
その一部を垣間見ることができました。
近藤さんお忙しい中貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。




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