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        一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
         【第318号】 発行日:2008年2月12日
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目次
■ 塾生活動レポート
            「 永世中立国と云う選択 」
                       一新塾第11期生   新田 雅之 氏

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 メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の森嶋です。
昨年の9月11日にアメリカより熱きメッセージをお送りいただいた11期生の
新田雅之さん(アメリカで「 Liberta 日本(Japon)」 を起業)より、
第2弾のレポートをいただきました。

「2001年9月11日の、あの日から既に7年目に突入しておりますが、
  あの日以来、今回記載したことが、一日たりともぶれていないことに、
  自分自ら驚いている訳ではありますが、自らが何年経ってもぶれなかったことで、
  考えていたことが確信になりました。

 あの日、9.11から片時も忘れることのなかった今にも爆発しそうな程に
  苦しい思いを、徒然なるままに書き綴り、発表しました。」とのことです。

ぜひ、じっくりご覧いただければ幸いです。

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■■■■■■ 塾生活動レポート
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■■■            「 永世中立国と云う選択 」
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■■   「Liberta 日本(Japon)」代表    一新塾第11期生  新田 雅之                        

  米国の仮想敵国には勿論日本も入っているが、この米国の今世紀における
最大の仮想敵国は云わずと知れた中国(中華人民共和国)である。
既に気付いている方もいると思うが、日本がこれまで同様に、羊の如く盲目的に
米国追従をしていると、何れ米中の間で苦しむ事になるのは間違いない。
名目はどうあれ、日本は米国に言われるがままにイラクに出兵している
(米国は戦争の正当化に、多くの子分の参戦を必要とした)。そして今後も
同様の要求を繰り返し突き付けられるのは目に見えている。
また、日本はその内、国益と称し、米国に付くべきか、中国に付くべきかと
いった議論で、国が真っ二つに割れるだろう。

 だが、日本はこうした究極の選択を余儀なくされる前に、「永世中立国」と云う
検討に値する第三のオプションが有るという事を知る必要がある。

● 日本独自の国際的スタンス

 一新塾メルマガ(2007年9月11日号)
http://www.isshinjuku.com/04i_hassin/merumaga/kn_070911.html
でも述べたが、「多神教の日本は、世界でも珍しい程、宗教に寛容な国で、自ずと
国際社会の中でのポジショニングは他の国と異なってくる。日本はイスラム教の国
でもなければ、キリスト教国でもない。ましてや、ユダヤ教の国でもない。」

日本は、一神教の文明の交差点とは無縁かつ、他国と国境線を共有しない為、地政
学的にも中立路線を歩む事のできる、世界でも珍しい先進国で、その国際的スタンス
は元来、他国とは全く異なる。 

 本来こうした事は私の様なビジネスマンではなく、政治家が口にしなければならない。
だが、肝心の政治家はというと、テロ対策特別措置法を巡って、米国の機動部隊に
対する給油をするしないといった可笑しな次元の議論ばかりで埒が明かない。因って
編者は徒然なるままに語り、将来的には「永世中立国」という選択もあるということ
を世間の皆さんに知って頂き度く思っている。
 
●9・11、更なる衝撃

 そう、2001年の9月11日、ニューヨークのマンハッタンにいた編者は、
映像ではなく、肉眼で飛行機がWTCに飛び込んでいくのを見ていた。大変衝撃的
だった。だが、更なる衝撃は、小泉総理が盲目的にイラクに派兵した事。

 米国のイラク攻撃開始前、カトリックの総本山、バチカンのヨハネ・パウロ2世
(ローマ教皇)は、戦争回避を切に願い、その老骨に鞭を打ち、世界のイスラム教徒
に対し、かつて十字軍等の歴史上のキリスト教徒達の犯した過ちを謝罪した。だが、
バチカンの度重なる説得も空しく、初めから聞く耳を持たなかったブッシュ大統領は、
国連決議を無視して空爆を開始。そして日本はと言うと、米国に言われるがまま、
イラクに派兵したのだった。

  多神教国、日本の国際的スタンスは元来、仲裁する側にあって、出兵する側には
決してない。過ぎてしまった事はどうにもならないが、今後も米国から事ある毎に
莫大な軍資金と派兵の要求があるのは間違いない。究極の選択を余儀なくされた時、
後悔しない選択ができるかどうかは、今からどう準備するかで決まる。国家は永遠
と考えがちであるが、それは幻影以外のなにものでもない。歴史的には幾多の文明
が消え、国家は消滅、そしてつい最近では、あのソビエト連邦ですら崩壊した。 
国は守ると云う意志があって初めて守れるもの。その為には、「永世中立国」という
選択の検討は、避けて通ることはできない。 

●「永世中立国」へのシナリオ

 但し、日本は気を付けて動かなければならない。古の衛の国の弥子暇は、それまで
余桃を王に食させても、問題なかった(二人は同性愛)が、時を経て「よくも余桃
を食らわせた!」と韓非子の云うところの「余桃の罪」に問われた。

 そう、今は冷戦後の世界、日米同盟の意味合いが薄まっているからこそ、一時的
に同盟を強化し、時間稼ぎをしなければならない。そして、既存の「永世中立国」と、
日本の現状と周辺国状況を対比しつつ、吟味し、永世中立国へと移行するタイミング
を計る。そして、昨今の米国発の金融不安を考えると、想像するよりも早くその時は
訪れるかも知れない。

米国は大国として残るが、数ある大国の一つとなる。昨今のアラブ、中国、ロシア、
そして左に大旋回した中南米世界の多くは皆、ユーロ、若しくは代替通貨にシフト
しているが、ユーロが好きなのではなく、米国の現行政権に対し、NOの信号をも
送っているのである。

さすがにこれ以上のユーロ高は輸出に影響し兼ねず、またインフレ懸念が増す為、
ユーロは、ちょっと待ったと声を荒げている。
こうした現状を考えても、いよいよ分散競争型の世界が始まるなといった感がある。
米国は将来的に再び、莫大な双子の赤字(財政赤字と経常赤字)を抱える事になる。

そう、米国はこの経常赤字削減の為、ハイパー円高を仕掛け、借金のオフセットを
しに掛かるでしょう。その時には、米国を助けつつ、その先の日本を目指して、月が
欠けるかの如くゆっくりと、そして毅然と「永世中立国」への一歩を歩み出せば良い。 

 日本は主権国、「日本の政治家は、ゆめゆめ他国の犬に成り下がるでない。」
そう申し上げたい。資本の論理は、世界の軍事産業を食べさせる為に戦争を
必要とする。 
そして、その様な戦いに日本は兵を出す必要はないし、出すべきではない。

 大儀なき戦争の影でいつも涙するのは、世界の母達であるのは何時の時代も
変わらない。
日本が兵を出すのは日本の国土と国民の防衛の時のみ。
「永世中立国」と言う旗印は、この大儀に合致する。

 

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□                  〜東京・大阪・福岡・名古屋で開催!〜

相次ぐ住宅や食品をめぐる偽装事件の次は、冷凍餃子事件。
日々の生活の安全を自分たちで防衛し、自分たちで問題解決できる力が、
より問われる時代となってきました。

さて、あなたの地域で、今すぐ解決しなければならない問題が現れたら
どうしますか?
あるいは、もっとこうすれば、地域はもっと魅力的になるのに!と
アイデアが湧いて来たらどうでしょうか?

仕事だったら、「問題解決の手順はよくわかっている!」と言う方は
多いかもしれません。
しかし、これが地域の問題となると、どうでしょうか?

この地域の問題と真正面から対峙して、市民の立場で、
世代もバックグラウンドも多様な人たちと、肩書きを超えて協働して、
問題解決に挑むのが「市民プロデューサー」です。

市民プロデューサーに求められる力は3つあります。
 1)現場に飛び込む力
 2)共通ビジョンを見出す力
 3)コミュニティーを創る力

一新塾でいうところの「市民プロデューサー」とは、
現場に飛び込み、問題を抱えた人たちと関わり、共通ビジョンを見出し、
主体的に問題解決するための場作りをし、関わる人たちを巻き込んで
コミュニティを創ってゆく人なのです。
そして、「市民プロデューサー」には、特別の資格はありません。
全ての人が、「なりたい!」と思えばなれるのです。

一新塾では社会の生活者主権社会へ向けて主体的市民を育むことを
ミッションとしています。
そして、多様なバックグラウンドの方々と共に学び行動しながら
“誰もが市民プロデューサーになれる”方法論を磨いてまいりました。

毎年25以上の市民プロジェクトを普通の市民が立ち上げ、全国各地で
社会の問題解決・創造に嬉々として取り組んでいます。

今回は、そのとっておきの基本スキルを、ぜひとも、皆さんにもお伝え
させていただきたいと思います。

あなたが、自分の中に「市民プロデューサー」としての新しい自分を発見
できる機会となると思います。

ご参加いただけますことを、とても楽しみにしています。

≪ ファシリテーター・プロフィール ≫

 森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

 1964年生まれ。88年より、積水ハウス(株)で「都市開発」「まちづくり」の
仕事に携わり様々な立場の人たちとの出会いの中で、日本人が組織の論理の中
でいかに自分のミッションを犠牲にしながら生きているかを痛感。
  一新塾に入塾し、異質同志がぶつかり合うことの計り知れない可能性を実感。
  97年 政策学校一新塾マネジャーに就任。大前研一氏の下で薫陶を受ける。
02年一新塾のNPO化に伴い、代表理事・事務局長就任。主体的市民養成
  プログラム開発に力を注ぎ、毎年25以上の「政策提言」「社会起業」
「市民プロジェクト」のインキュベーションに携わる。
この11年間で2800名の主体的市民の輩出に携わり、輩出した国会議員5名、
  地方議員66名、社会起業家65名。

 【共著・監修】      
『道州制でまた日は昇るか』(現代人文社)         
『一新力』        (文屋)                  
『今のニッポンを変えろ!』(プレジデント社)
『大前研一の一新塾Part1』(プレジデント社)
『大前研一の一新塾Part2』(プレジデント社)
『新しい日本をつくるために私ができることあなたができること』(ダイヤモンド社)

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■東京会場
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 日時:2008年3月22日(土)13:30〜18:30

 会 場:一新塾セミナールーム
     [住所]東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F

  ファシリテーター: 森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

  参加費:3000円(当日受付にて承ります)
  
定 員:20名(先着順)

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■大阪会場
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  日時:2008年3月29日(土)13:30〜18:30

 会場:難波市民学習センター アトリエ
      [住所] 大阪市浪速区湊町1丁目4番1号 OCATビル4階

  ファシリテーター: 森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

  参加費:3000円(当日受付にて承ります)
  
定 員:20名(先着順)

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■福岡会場
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  日時:2008年3月30日(日)13:30〜18:30

 会場:アクロス福岡 502会議室
      [住所] 福岡市中央区天神1丁目1番1号 8F

  ファシリテーター: 森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

  参加費:3000円(当日受付にて承ります)
  
定 員:20名(先着順)

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■名古屋会場(ミニワークショップ)
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 日時:2008年3月28日(金)19:00〜21:00

  会場:なごや・ボランティアNPOセンター 集会室
     [住所] 名古屋市中区栄一丁目23番13号伏見ライフプラザ12階

  ファシリテーター: 森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)

  参加費:1000円(当日受付にて承ります)
  
定 員:20名(先着順)

 



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