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一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
【第230号】 発行日:2006年3月 2日
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目次
●ニッポンの動きレポート「動き始めた道州制」 一新塾事務局 森嶋伸夫
●ワークショップ開催のお知らせ
「社会起業・NPO立ち上げワークショップ 」 3月25日(土)13:30〜18:00
お申し込みはホームページからどうぞ→
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皆さまは「道州制」に対してどのようなご見解をお持ちでいらっしゃいます
でしょうか?
ニッポンの動きレポート■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■
□ 動きはじめた道州制
□□
■■□■■□■■□■■□■■□■■□■一新塾事務局 森嶋伸夫
●地方制度調査会から答申
新聞紙面を賑わせておりますが、2月28日、首相の諮問機関である
地方制度調査会の答申が小泉首相に提出されました。
【道州制のあり方に関する答申 平成18年2月28日】
http://www.soumu.go.jp/singi/pdf/No28_tousin_060228.pdf
今回の地方制度調査会の答申を見ますと、税源移譲には触れずに、
事務権限の委譲のみに留まったことは残念でしたが、都道府県を
廃止し、道州制を導入することが適当だとの見解が示されました。
道州制は、11年前から議論を重ねてきた一新塾でのメインイシュー
でした。数年前までは、「道州制実現に向けて活動しています」と言うと
「そんなの実現するはずないでしょう!」との返答が一般的でした。
しかし、具体的にどのように道州制の制度設計をすべきか、いよいよ実現
に向けての具体的な議論がスタートしたわけです。
●「道州制」にもいろいろある
しかし、注意していただきたいのは、「道州制」にもいろいろある
ということです。道州制については、様々な団体や人々が提案を出して
います。これらは、名前は同じ「道州制」でも、提案された背景や目的、
内容はそれぞれ違うのです。ですから、どんな目的で誰が作っているのか
をしっかりチェックする必要があります。
●市民がつくる道州制
一新塾有志で立ち上げたプロジェクトチーム「道州制ドットコム」は、
道州制のポータルサイトを運営し、グーグルやヤフーの検索で「道州制」
のキーワードを入れるとトップに出てきます。また、ワークショップなどで、
様々な現場をもつ市民から発せられる新しい国づくり、地域づくりのビジョン
を蓄積し、ボトムアップでの「生活者主権の道州制」の提言に取り組んでいます。
2月4日に「市民がつくる道州制」〜まちづくりは国づくり 市民発の政策提言〜
のシンポジウムを開催し当日は150名を越える市民の方にご参加いただきました。
http://www.doshusei.com/action/060204_symposium/index.htm
道州制.comによる講演では、日本の現状、一般的な道州制の解説を行った後、
生活者主権の道州制案、「自主自律道州制」を発表しました。
その中では、下記の4点を中心に提言致しました。
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提言1 国の権限を大幅に移譲し、国/道州/基礎自治体の役割を明確にすること
提言2 財源確保の主体を道州/基礎自治体にすること
提言3 道州レベルで立法権を確立すること
提言4 生活者が主役の行政・政治であること
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●市民ムーブメントを巻き起こす
私たちが最も強調したかったのは、この政策提言がゴールではなく、通過点
であるということです。自主自律道州制の具体的な未来像は、市民・生活者の
皆様とワークショップ等を通じてさらにブラッシュアップしていき、それを基に
市民ムーブメントを巻き起こしていくことです。その第一歩として参加者全員に
よるワークショップが行われました。
●続々とオルタナティブの提案を!
道州制の議論は、これからの新しい国の形をどのようにするのかということ
です。ですから、この議論は決して、官僚や政治家に任せるものではなく、
国民を挙げての議論に火がつくと共に、皆さまから続々とオルタナティブを
提案がなされることを期待いたします。
事業計画でPlan・Do・Seeを回そう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 一新塾入門 社会起業・NPO立ち上げワークショップ
<一般参加者募集>
2006年3月25日(土)13:30〜18:00
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将来的に社会起業家を目指されている方やNPOの立ち上げを考えて
いる方から、「コンセプトがまとまらないのでまだ事業計画に落とす段階
ではない」との言葉を時々お聞きします。
構えてしまいますとなかなか事業コンセプトのところをグルグル回って
膨大な時間を使ってしまいます。もちろん、この時間も貴重です。しかし、
コンセプトが完全なものでなくとも実験だと思って、事業計画書を気軽に
何度も書いてみる。時には、思いつきで書いてみる。この起承転結を何度も
繰り返していくと自分のミッションが明確となり、納得のいく事業コンセプト
と巡り会えることもしばしばあります。
3月25日(土)には、入門編として、気軽に事業計画に取り組むための
ワークショップを企画させていただきました。社会の問題解決をするために、
事業アイデアを構想し、それを具体的な事業計画として結ぶまでの起承転結
を一通り体験していただくプログラムです。身近な課題を用意させて頂きま
したので、皆さんの自由な発想と個性を存分に発揮してみてください。
今回のワークショップを通じて事業計画を書く楽しさを存分に感じていただ
ければ幸いです。
日 時:2006年3月25日(土)13:30〜18:00
会 場:一新塾セミナールーム
[住所]東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F
[地図]http://www.isshinjuku.com/01issin/i_chizu-1.html
内 容:ケースを用いて、ある地域の社会問題を発見し、その根本原因を
分析し、自分たちで描いたビジョンへ向けての“新しい事業”
を探求します。現場主義でPlan→Do→Seeを回しながら進める力
を鍛錬します。
講 師:森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
参加費:3000円(当日、受付にて承ります)
定 員:20名(先着順)
申 込: ホームページよりお申し込みください。→
問合先:特定非営利活動法人一新塾
東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F
Tel 03-5765-2223 Fax 03-5476-2722
E-Mail: iss@isshinjuku.com
≪プロフィール紹介≫
森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
1964年東京生まれ。88年より積水ハウス(株)で「都市開発」「まち
づくり」の仕事に携わり様々な立場の人たちとの出会いの中で、日本人
が組織の論理の中でいかに自分のミッションを犠牲にしながら生きている
かを痛感。個々のミッションが存分に発揮されるコミュニティは実現でき
ないものかと模索してる時に、一新塾と出会い塾生となる。誰よりも主体
的市民の可能性を確信し、縦割り社会を抜け出し異質同志がぶつかり合う
ことの計り知れない可能性を実感。97年より政策学校一新塾マネジャー。
主体的市民教育プログラム開発に力を注ぎ、毎年20以上の政策提言、
市民プロジェクト、社会起業のインキュベーションに関わる。この9年で
2200名近くの主体的市民輩出に携わる。03年1月NPO法人化に伴い、
特定非営利活動法人一新塾代表理事・事務局長
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