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      一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
     【第201号】 発行日:2005年8月24日

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目次  
■「地域の子どもたちは地域全体で育てよう!         
   〜さがみはら教育応援団の挑戦」 吉川 和代氏(第16期生)
■ いよいよスタート!第17期説明会    
・8月31日(水)19:30〜21:30    
・9月 8日(木)19:30〜21:30     
・9月10日(土)15:00〜17:00 ほか  
■ 一新塾入門 社会起業・NPO立ち上げワークショップ(9月4日)

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メルマガ読者の皆さん、こんにちは。事務局の森嶋です。
8月も終盤となりました。ニュースを見ていますと、地域によっては早くも
小中学校で2学期の授業が始まったようです。たとえば、1年を前後期に分け
る『2学期制』を導入した京都市では、全体の8割にあたる148の小学校が
8月中に夏休み明けの授業をスタートさせるそうです。

さて、この度、16期生の吉川和代さんにメッセージをいただいました。
吉川さんはNPO法人さがみはら教育応援団の理事長として、市民参加で
教育改革を推進しようと奮闘されています。先日は、文部科学省との懇談会
にご出席され、地域と学校を結ぶ教育コーディネーターの必要性をアピール
されました。 http://www.gks.co.jp/2005/gov/data/05070801.html  


一新塾生の活動レポート■□■□■ ■■■□□■□■ ■■■□□■□
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     地域の子どもたちは地域全体で育てよう!

       〜さがみはら教育応援団の挑戦〜


■■■□□■□■ ■■■□□■第16期政策提言コース 吉川 和代


●NPO法人立ち上げまでの経過

娘が中学に入学して思った。学校で教科書で教えてくれることがすべて
ではない。社会に広く目を向け、社会で生きていく力が必要だと。
当時は、援助交際や少年犯罪が多発してきた時代だった。

親がいろいろと言っても聞く耳を持たない(反発する)年齢だった。
自分の子どもだけを良くしようとしても無理だと悟った。子どもたちを取り
巻く環境自体(大人社会を含む)を変えていかなければ、良くなりっこない。
「地域に住む人材を学校で活用するような仕組みを作りたい」と考えて、
2002年の新学習指導要領が導入された年の秋、数人の仲間と現在のNPO法人
の前身である任意団体『さがみはら教育応援団』を作った。

教育委員会に行って話をしたら、「それはとてもいい活動ですね。市でも
そのような仕組みづくりを検討しています」と言われた。

その後、相模原市が設置した「さがみはら都市みらい研究所」の第1期自主
研究員に委嘱されて1年研究し、市内の人財を活かして「ワンランクアップ
の公教育都市を創る」というテーマで市長や担当部署にも研究を発表、
政策提言した。
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/profile/survpage/jisyuken/jisyuken.htm  
(さがみはら都市みらい研究所平成16年度 最終報告書PDFファイル)

しかし、行政のスタンスは2002年当時のままでほとんど変化がない。
一方、当時の任意団体をいったん解散し、法人化に向けて再結成、
2005年2月に特定非営利活動法人(NPO)法人の認可を取り、会員数も
80名以上になった。地域のマスコミ等にも取り上げられたおかげで、昨年
より多くの依頼が学校から直接ある。

●さがみはら教育応援団の特徴  

さがみはら教育応援団の特徴は、独自の市民講師バンクを持ち、なおかつ
教育コーディネーターという学校と講師をつなぐ役目を持った専門職を置いて
いることだ。  教育委員会や学校が地域の人材を登録しているところは多いが、
ほとんど活用されていない。教師が直接講師を探し、交渉し、授業内容について
打ち合わせをするといった手間は想像以上に大きい。

また、講師が内容に副った話をしてくれないなどのトラブルの話も耳にする。
応援団では、依頼主と講師のマッチング、授業作りのお手伝いをするなどの
コーディネート業務を行うシステムになっている。

●悩みと苛立ち  

NPO法人の代表(理事長)となって、2つの課題を抱えている。
運営のための資金とスタッフ、そして学校と講師をつなぐ教育コーディネー
ターの人材不足である。

非営利とはいえ、さまざまな活動(主に広報やコーディネーターおよび事務
職員の人件費)をするためには最低限の資金が必要である。
また、教育コーディネーターには情報力、交渉力、コミュニケーション力、
企画力、プレゼンテーション力、段取り力など、総合的な力が必要であり、
そのような逸材はなかなかいない。

前述のように、行政とは平行状態のままなので、資金的なバックアップは
一切ない。いつまで今のような無償に近い活動が続くのか、不安がある。
そのために、もっと積極的に市や県の教育委員会や文部科学省にアプローチ
をする必要がある。暖簾に腕押し的なこれまでの状態から脱却したい!
と考え、意を決して、一新塾の門を叩いた。

また、正直に告白をすると、私と同じ感覚や意識、知識で
「教育問題」→「教育行政改革」について語り合える人が、現団体にほとん
どいない。内部だけに目を向けていると、井の中の蛙になってしまう‥‥。

外のフレッシュな風を感じ、吸い込みたいというのも入塾の動機である。

16期中に、政策提言について学び、NPO法人自立のために、そのノウハウ
を活かして生きたいと考えている。

●社会的なニーズに応えて  

教育現場は、世の中の多様性や変化への対応が遅れている。ニートや
フリーターの増加は、社会的な深刻な問題であり、経済や雇用、労働問題とも
関連があるために、どこが管轄するかできちんとした対応が行われておらず、
最も後手なのが教育現場である。

最近は、総合的な学習の時間で、職業観や人生観の育成のためのキャリア教育
が行われるようになってきて、応援団にも講師依頼が多くなってきている。
さがみはら教育応援団では、ニート、フリーター予防のためのキャリア教育
プログラムを開発し、ワークショップを開く予定で現在プロジェクトを進行中
である。塾生、OBの方々のご協力をいただければと考えている。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

さがみはら教育応援団HP(8月20日よりリニューアルオープン!)  http://members2.jcom.home.ne.jp/sess/


                               
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■■■一新塾第17期説明会          
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■      〜新しい時代を拓く知恵をお伝えします〜    
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お待たせしました!
いよいよ8月末より一新塾第17期の塾生募集を開始いたします。
説明会では一新塾で取り組んでいる主体的市民教育について、映像をまじえて
詳しく紹介させていただく機会を設けています。OB、OGの方にもお越し
い ただき、交流する機会もあります。ぜひお気軽にご参加ください。

申込はこちらのページよりお願い致します。なお参加費はもちろん無料です。

★新パンフレット8月末完成!
ご関心ある方は資料をご請求ください。

【説明会の主な内容】  
●主体的市民とは?  
●現場主義の行動実践型教育とは?
●ファシリテーター型リーダーシップとは?
●なぜ「市民プロジェクト」「政策提言」「社会起業・NPO」
  の3コースがあるのか?
●一新塾オリジナル問題解決フレームワーク  
●新しい国づくり・地域づくりのために求められる「一新力」とは?  
●OB/OGと語ろう!

                       ★★★お申し込みはこちらへ
≪東京会場≫  
日時:(1)8月31日(水) 19:30〜21:30     
    (2)9月 8日(木) 19:30〜21:30     
    (3)9月10日(土) 15:00〜17:00     
    (4)9月14日(水) 19:30〜21:30     
    (5)9月17日(土) 15:00〜17:00 ほか  

会場:一新塾セミナールーム
[住所] 東京都港区芝3−28−2カスターニ芝ビル2F
[地図] http://www.isshinjuku.com/01issin/i_chizu-1.html

≪名古屋会場≫  
日時:(1)9月23日(金・祝)14:00〜16:00  
会場:なごやボランティアNPOセンター集会室   
[住所] 名古屋市中区栄1-23-13 伏見ライフプラザ12階 
[地図] http://www.n-vnpo.city.nagoya.jp/center1.html

≪ 大阪会場 ≫  
日時:(1)9月24日(土) 15:00〜17:00  
会場:エール学園1号館109教室    
[住所] 大阪市浪速区難波中3-9-3
[地図] http://www.ehle.ac.jp/so_main.html#1                            

≪転載歓迎!≫     

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一新塾入門 社会起業・NPO立ち上げワークショップ
          〜事業計画でPlan・Do・Seeを回そう!〜
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2005年9月4日(日)
将来的に社会起業家を目指されている方やNPOの立ち上げを考えて
いる方から、「コンセプトがまとまらないのでまだ事業計画に落とす段階
ではない」との言葉を時々お聞きします。

構えてしまいますとなかなか事業コンセプトのところをグルグル回って
膨大な時間を使ってしまいます。もちろん、この時間も貴重です。しかし、
コンセプトが完全なものでなくとも実験だと思って、事業計画書を気軽に
何度も書いてみる。時には、思いつきで書いてみる。この起承転結を何度も
繰り返していくと自分のミッションが明確となり、納得のいく事業コンセプト
と巡り会えることもしばしばあります。

9月4日(日)には、入門編として、気軽に事業計画に取り組むための
ワークショップを企画させていただきました。社会の問題解決をするために、
事業アイデアを構想し、それを具体的な事業計画として結ぶまでの起承転結
を一通り体験していただくプログラムです。身近な課題を用意させて頂きま
したので、皆さんの自由な発想と個性を存分に発揮してみてください。

今回のワークショップを通じて事業計画を書く楽しさを存分に感じていただ
ければ幸いです。   

日 時:2005年9月4日(日)13:30〜18:00   
会 場:一新塾セミナールーム       
[住所]東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F       
[地図]http://www.isshinjuku.com/01issin/i_chizu-1.html
内 容:ケースを用いて、ある地域の社会問題を発見し、その根本原因を
    分析し、自分たちで描いたビジョンへ向けての“新しい事業”
    を探求します。現場主義でPlan→Do→Seeを回しながら進める力
    を鍛錬します。  


講 師:森嶋伸夫(一新塾代表理事・事務局長)
参加費:3000円(当日、受付にて承ります)
定 員:20名(先着順)   ★★★お申し込みはこちらへ

 




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