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      一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
      【第135号】 発行日:2004年5月14日
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【目次】
●いかに楽しく「市民」するか、
そしていかに「市民」としての自分を育てていくか? 松浦真也氏(13期生)
一新塾第14期説明会&ミニワークショップのご案内(東京・大阪・名古屋)
→ 東京会場:5月19日・22日追加開催決定!
一般公開講座のご案内(→イベント予定へ)
5/14「ケンジイのドタバタ起業塾」
5/15「シチズンシップ教育:芝・三田界隈わいわいワークショップ」
5/17「マニフェストと参院選」(5/17)
5/20【new】「学生向けキャリアプランニングセミナー」
5/22【new】「プレゼンテーション・スキル鍛錬講座」

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皆さん、こんばんは。事務局の森嶋です。
本日は、現場主義の道を歩み始めた、今、もっとも元気な学生、松浦真也さん
の登場です。なぜ、彼が「育児と仕事の両立支援」のために時に訪れる
「倦怠期」を乗り越え、現場飛び込み、嬉々として活動を続けているのか?
その謎が解かれるとともに元気がもらえるメッセージです。

    
「いかに楽しく「市民」するか、
 そしていかに「市民」としての自分を育てていくか?」

   
                       松浦真也(一新塾第13期生)
■はじめに

一新塾ニュース読者の皆様、こんにちは!松浦真也と申します。
今回はこのような執筆の機会を頂いたことを大変嬉しく思っています。
私は現在、都内の某大学法学部の3年生で、一新塾には、去年の11月に入塾
し、現在「育児と仕事の両立支援チーム」のチームリーダーをさせていただい
ています。ですが、保育の問題はまだまだ勉強不足で、ここで論じる域には達
していないので、今回は私の一新塾でのミッション探究への道=「いかに楽し
みながら「市民」としての自分を育てていくか。」をお話させてください。

■自分のミッションに「恋」していますか?

 以前、一新塾の講義にNPO法人「シャプラニール」代表理事の大橋正明氏
がいらっしゃいました。「シャプラニール」は主にインドやバングラデッシュ
を中心に国際協力活動を展開している団体です。私は講義が面白かったので、
質疑応答の時間に次のような質問をしました。−−「現代は様々な問題が山積
していますが、何故あえてその道を選ばれたのですか?」−−そうしたところ
「分かんない、インドが好きだから!」

私は「これだ!」と思いました。 インドに「恋」していると、インド人の
視点に立った思考を自然と出来るようになります。そうすると、現場のニーズ
をうまく掴み適切な対処が出来る…、そんな風に思いました。その後も機会が
あって社会で大活躍されている方のお話を聞きに行きましたが、やはり同様の
姿勢が見て取れました。

 逆に、「しなければいけない」という義務感だけで活動していると、非常に
味気ないものがあると思います。楽しくないでしょうし、長続きしないでしょう。
もっと悪いのは、政策が「押し付けがましい」ものになりうるということです。
国際協力を例に取ると、そこの国に「恋」しているわけではなくただ「貧困撲
滅のために発展途上国に援助を!」と言っているようでは、逆にその援助が当
該国にとって害悪になりえます。風習や伝統の破壊、部族対立など枚挙に暇が
ありません。

 ゆえに、まずはミッションに「恋」をすること、ここがスタートラインでは
ないかと思います。

■「恋」をすること=問題を自身に引き寄せること
  〜固有名詞が浮かぶ政策立案へ!〜


 とは言っても、ただじっと座って考えていてもきっと「恋」は出来ません。
恋愛についてご想像いただければお分かりでしょう。そこでは動くことが必要
になってきます。これまでわがチームでは、様々な保育園の視察や講師を招い
たワークショップの開催など精力的に活動して参りました。毎回、現場の生の
声が聞けて非常に刺激的です。ところが、保育に「恋」しているものの、私は
まだ21歳の学生ということもあり、この問題が差し迫ったものというわけでは
ありません。ゆえに、「倦怠期」に入ることが時としてあります。このような
時、どうすれば良いか…。迷った時期がありました。

 そんな時、これまた以前に一新塾の講師をなさった発明起業家の藤村靖之氏
のビデオを見ました。「私は風車をつくるとき、大風の日に風になって走り回っ
た」という言葉があり、これに触発されました。「そうだ、幼稚園児になろう!
(笑)」と。ですが、さすがに幼稚園児になることは出来ないので、保育所の
お手伝いをしてみようと考え、数回働きに行きました。保育所へ行くと、
「まさお兄ちゃ〜ん」と言って懐いてきてくれる子たちがいます。もう自分の
娘にしたいくらいです(笑)。そうすれば、例えばいま自分の目の前にいる
「なっちゃん」のために何か出来ないか、そんな発想が自然に生まれます。こ
うなると、もうこっちのものです。「倦怠期」から抜け出し、より強いモチベー
ションが湧いてきて、徐々に自分の問題になっていきます。

 いま、巷では「子どもの学力低下が進んでいる」といった議論が流行ってお
りますが、中には「空虚だな」とお感じになった論説もあることと思います。
おそらくそうした議論は、固有名詞がないものなのです。

■「市民」としての自分を育てる

 これまで偉そうなことを述べてきましたが、まだまだ私も発展途上の「市民」
です。「倦怠期」に入ることは一度だけではありませんし、頭だけで物事を考え
てしまうこともあります。また、時として「やらなきゃいけないから」やってい
ることもあります。ただ、これも恋愛と同じで、ケンカして仲直りし、そしてま
た絆が強くなるんだと思います。正しいかどうかは分かりませんが、そう自分に
言い聞かせています。

 「恋」をしていると、自分の足りないことが非常によく見えてきます。私はま
だまだインプットが足りませんし、叩かれる回数も少ないと思っています。です
が、それをマイナスにとらえるのではなく、前向きに楽しくやっていきたいと思
います。そう、「失恋」を恐れずに批判の矢面に立って、どんどん成長していき
たいですね。

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