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     一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
     【第123号】 発行日:2004年3月24日
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【目次】
●「主体的市民活動応援記〜グリーンピア土佐横波の閉鎖について〜」
                     三上裕之氏(第12期生)
●第14期説明会(3/29、4/3)のご案内
●一新塾生が企画したワークショップ
「みんなで支える理想の保育システムを作ろう!!」(4/3)
●開催まであと一ヶ月!
10周年記念“プレ”イベント「市民が変える!社会が変わる!」(4/24)
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 皆様こんにちは。事務局の森嶋です。
年金保養施設「グリーンピア」の不可解な閉鎖や叩き売りで国民の支払ってい
る年金原資が大切に扱われていないことに対する疑問もメディアや国会でも頻繁
に取り上げられるようになってきました。
 権力は腐敗します。その背後にある利権・癒着談合構造に呑みこまれないため
に今こそ、しがらみのない主体的市民が政治・行政に対して十分なチェック機能
を担っていくことが大切ではないでしょうか?

 今回は3月14・15日とグリーンピア土佐横浪を訪れた一新塾12期生の
三上裕之さんからのレポートをお届けします。
  
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主体的市民活動応援記〜グリーンピア土佐横浪の閉鎖について〜
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                    三上裕之(第12期生)
 グリーンピア土佐横浪が今年3月末をもって閉鎖されるという。今期は黒字
化されると聞いていたのに何故?という思いから、一新塾内で今までの経緯
及び現状把握のための勉強会を数回開催した。是非地元の方々の意見も聞き
たいということで、3/14・15と塾生7名で現地を視察した。

 東京・羽田空港から高知龍馬空港まで約1時間強、空港から海岸線沿いの黒
潮ラインを車で太平洋・浦ノ内湾(横浪三里)を左手に見ながら一路西に。
道路沿いにはグリーンピア土佐へのきれいな案内板がいたるところにある。
約1時間もするとグリーンピア土佐横浪に到着する。

 到着して敷地内を見学する。山頂から見た浦ノ内湾は内海であることから波
穏やかで、全国でも珍しい東西にわたるリアス式海岸とのこと、昔見た日本の
エーゲ海といわれる岡山県の牛窓を彷彿とさせる光景でまさに絶景である。さ
らに敷地内を見てまわると使われていないなんとリフトまである広大なグラス
スキー場、ゴーカート場・・・もったいない!なんでこんなものまで作ったの
か?!という思いがこみ上げてくる。
 
 さて、ひととおり敷地内を見てまわるとホテル内で開かれる「『GP土佐横浪』
署名活動の報告と関連問題勉強会」に参加した。地元の方々を中心に約50名の
参加者であった。「GP土佐横浪」は、平成13年12月に公募により民間会社に運
営委託されてから、今まで東京から仕入れていたホテルの食材を地元の新鮮な
魚介類、農作物を中心にしたり、地元とタイアップしてのポンカン狩り、
ホエールウォッチング等の漁・農業、田舎暮らしといった自然体験を前面に押
し出すことによる長期滞在プラン(30泊12万円より)等により、収支改善を
図ってきた。これら地元の方々は総て「GP土佐横浪」のホテルとしての継続を
願っており、その署名は4日間で浦ノ内地区有権者数2,600人中1,800人にも
のぼり、その他にも500人弱から署名が集まったのである。同会では、今後
どのように活動していくかが議論され、その後懇親会で夜が更けるまでさまざま
な議論が繰り広げられた。

 翌日は朝のまぶしい光とともに起床し、別館のトロン温泉で浦ノ内湾を臨み
ながらゆったりとした気分に浸る。朝食ののち、地元の方の家に連れていって
いただき、庭になっているレモンとキンカン狩りをする。都会育ちの私にとっ
て初めての経験である。レモンも木になっているんだ!短い間でもこのような
経験が出来たらいいなと我が子供たちと今度の夏休みに来てみたいと思ったが、
それも叶わぬ夢であるのは悲しいかぎりである。

 その後、先の署名による請願書について市議会の建設経済委員会で審議さ
れるとのことで、市役所に向かった。先の署名による請願書は、

1.「GP土佐横浪」の現有施設をホテル等として残し、専門の業者に経営を    
    任せること、
2.「GP土佐横浪」の広大な敷地を地域の振興に活用すること

というもの
である。結果は、「本請願は不採択」ということであった。不採択に至る主
な審議内容は、平成15年度は赤字なのか黒字なのかという事実の確認と地方
自治法第234条による競争入札の進行中に係る請願書を審議するのは適切で
ない、というものであった。

 大規模年金保養基地グリーンピアは、昭和50〜60年代にかけて全国13ヵ所
に建設されたが(約2,000億円、1ヵ所平均約150億円)、その太宗は不採算
な状況で、平成13年の閣議により平成17年度中に廃止することが決定されて
いる。その建設、運営には私ども一般国民の貴重な年金資金が充当されてい
る。廃止に当たっては、地元自治体が優先されているが、譲渡価額は数億円
と微々たるものである。その差額は総て私どもの貴重な資産が費やされてい
るのである。若し、民間会社が購入・運営すれば、その価値は数億円を上回
るものと考えられる。

 「GP土佐横浪」は、民間会社が運営することにより地域との交流も深まり、
地域の方々もその影響の大きさを実感しての今回の現行によるホテル運営継
続に向けての署名活動であったと考えられる。その思いが市という一番身近
な行政に繋がらなかったことは非常に残念なことであり、あらためて運営委
託を辞退した高知県及び年金資金運用基金の更なる当事者意識を持った対応
を切に望むものである。               
                              以 上

■■■■■ 一新塾生が企画したワークショップ ■■■■■■■
    「みんなで支える理想の保育システムを作ろう!!」
■■育児と仕事の両立を目指して〜 2004年4月3日(土)■■

一新塾生の「育児と仕事の両立支援チーム」がワークショップを
企画しました。
子育てには自信がある方、
子育てに不安を感じている方、
これからの保育システムに関心のある方、
男女のより良い関係を築きたいと考えている方、
福祉で事業を興したいと考えている方        などなど
皆様のご参加をお待ちしております!!
                  
「育児と仕事の両立支援チーム」メンバー一同 
(1)日時:2004年4月3日(土) 13:30〜16:30
  ※当日17:30より第14期説明会を併せて開催いたします。
(2)場所:一新塾セミナールーム
[住所]東京都港区芝3-28-2カスターニ芝ビル2F
[地図]http://www.isshinjuku.com/01issin/i_chizu-1.html
(3)募集人数:30名
(4)参加費:無料
(5)申込:末尾フォーマットにてiss@isshinjuku.com 宛にお申込下さい。
(6)目的:育児と仕事の両立を、みんなで支えることのできる社会システム
  を目指し、第一線で活躍している方の意見を交えつつ、具体的な
  提言・計画立案を行う。
(7)内容:
[1]基調講演(40分:質問タイム含む)
佐藤敦子氏((株)パソナフォスター代表取締役社長)
[2]保育システムに関するプレゼンby
一新塾13期「育児と仕事の両立支援チーム」(15分)
[3]グループワーク(約60分)
テーマ:みんなで支える保育システムを作ろう!
生活者の様々な視点から。
…いくつかのテーマに沿ったシステムの立案をして頂きます。
全部が揃うと社会全体を網羅する理想の保育システムがで
きる…かも?基調講演講師の佐藤さんにも、アドバイザー
としてご参加頂きますので、実践の場での様々な疑問や課
題について聞いてみましょう!!
[4]グループ発表(約20分)
[5]総括(3分)
[6]意思表明タイム(3分)  【基調講演者紹介】
佐藤敦子氏((株)パソナフォスター代表取締役社長)
東京都生まれ。大妻女子大学卒業後、大手食品会社入社。社内結婚、男児
を出産するが生後355日目に小児ガンで喪う。大手商社を経て、
1990年(株)テンポラリーセンター(現(株)パソナ)入社。
1991年(株)チャイルドケアインターナショナル設立、1996年高
齢者介護を行う(株)パソナフォスター設立。両者併合後現職。難病の子
どもの支援や女性起業家、カンボジアへの支援などに取り組む。2000
年育児保険研究会研究委員。2001年中小商業革新ビジネスモデル策定
事業委員会理事。2002年東京都認証保育所協会副会長。
著書に『喪服は私のビジネススーツ』(実業之日本社、2003)。
◎参考URL:http://www.pasonafoster.co.jp

 



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